Exastro on Docker Compose - Offline

目的

本書では、Exastro IT Automation を利用する際に必要となる、Exastro Platform および Exastro IT Automation を Docker もしくは Podman 上に導入する手順について説明します。

特徴

最も簡単に Exastro IT Automation の利用を開始するための導入方法となります。
高い可用性やサービスレベルを必要とする場合には、Kubernetes 版 の利用を推奨します。

前提条件

資材を収集するサーバーは docker が実行できる必要があります。(Podman利用時はpodman-dockerがインストールされている必要があります。)
資材を収集する環境とインストールする環境では、構築状態(OSのバージョン及びインストール済のパッケージ)を一致させる必要があります。
  • デプロイ環境

    動作確認が取れているコンテナ環境の最小要求リソースとバージョンは下記のとおりです。
    表 54 ハードウェア要件(最小構成)

    リソース種別

    要求リソース

    CPU

    2 Cores (3.0 GHz, x86_64)

    Memory

    4GB

    Storage (Container image size)

    40GB

    表 55 ハードウェア要件(推奨構成)

    リソース種別

    要求リソース

    CPU

    4 Cores (3.0 GHz, x86_64)

    Memory

    16GB

    Storage (Container image size)

    120GB

    警告

    最小構成における要求リソースは Exastro IT Automation のコア機能に対する値です。GitLab や Ansible Automation Platform などの外部システムをデプロイする場合は、その分のリソースが別途必要となります。
    データベースおよびファイルの永続化のために、別途ストレージ領域を用意する必要があります。
    Storage サイズは、ユーザーの利用状況によるためあくまで目安となります。必要に応じて容量を確保してください。
  • 通信要件

    表 56 通信要件

    用途

    説明

    通信元

    通信先

    デフォルト

    Exastro サービス用

    Exastro サービスとの接続に利用

    クライアント

    Exastro システム

    30080/tcp

    Exastro システム管理用

    Exastro システム管理機能に利用

    クライアント

    Exastro システム

    30081/tcp

    GitLab サービス用(オプション)

    AAP連携時の GitLab サービス接続に利用

    Ansible Automation Platform

    Exastro システム

    40080/tcp

    GitLab サービス用(オプション)

    GitLab サービス監視用

    Exastro システム

    Exastro システム

    40080/tcp

    資材取得

    GitHub、コンテナイメージ、導入パッケージなど

    Exastro システム

    インターネット

    443/tcp

  • 動作確認済みオペレーティングシステム

    以下は、動作確認済のバージョンとなります。

    表 57 オペレーティングシステム

    種別

    バージョン

    Red Hat Enterprise Linux

    バージョン 9.2

    AlmaLinux

    バージョン 8.9

  • 動作確認済みコンテナプラットフォーム

    手動でインストールする際には、下記のコンテナプラットフォームを準備してください。 以下は、動作確認済のバージョンとなります。

    表 58 コンテナプラットフォーム

    ソフトウェア

    バージョン

    Podman Engine ※Podman 利用時

    バージョン 4.9

    Docker Compose ※Podman 利用時

    バージョン 2.28

    Docker Engine ※Docker 利用時

    バージョン 24

  • アプリケーション

    curlsudo コマンドが実行できる必要があります。

警告

Exastro のプロセスは一般ユーザ権限で起動する必要があります。(rootユーザーでのインストールはできません)
また、利用する一般ユーザは sudoer で、全操作権限を持っている必要があります。

事前準備

サービス公開用の URL を準備しておく必要があります。
表 59 例1) IPアドレスによるサービス公開

サービス

URL

Exastro サービス

http://172.16.0.1:30080

Exastro 管理用サービス

http://172.16.0.1:30081

GitLab サービス

http://172.16.0.1:40080

表 60 例2) ドメインによるサービス公開

サービス

URL

Exastro サービス

http://ita.example.com:30080

Exastro 管理用サービス

http://ita.example.com:30081

GitLab サービス

http://ita.example.com:40080

表 61 例3) LoadBalancer を経由したサービス公開

サービス

URL

Exastro サービス

https://ita.example.com

Exastro 管理用サービス

https://ita-mng.example.com

GitLab サービス

https://gitlab.example.com

Tip

HTTPSを利用する場合には、 LoadBalancer または、リバースプロキシを利用する必要があります。
LoadBalancer または、リバースプロキシを利用する場合は、別途準備をする必要があります。

全体の流れ

オンライン環境での作業完了後に、オフライン環境にてインストールを実施します。
フローイメージ

オンライン環境での手順

①コンテナイメージのダウンロード
②RPMパッケージのダウンロード
③docker-composeリソースのダウンロード
④Exastroリソースのダウンロード

オフライン環境での手順

⑤RPMパッケージのインストール
⑥コンテナイメージのアップロード
⑦docker-composeリソースのインストール
⑧Exastroリソースのインストール
⑨Exastro ITA起動

オンライン環境(インターネットに接続できる環境)での作業

資材の収集を行います。
以下、ユーザーはtest_user、ホームディレクトリは/home/test_userで実行した例です。

①コンテナイメージのダウンロード

コンテナイメージをダウンロードするシェルスクリプトとコンテナイメージのリストを、25GB以上空き容量がある領域に作成します。
これら2つは同じディレクトリに作成する必要があります。
save.shの「["x.x.x"]="x.x.x"」にはExastro IT Automation App VersionとExastro Platform App Versionをそれぞれ記載します。
Component version を参照し、最新のバージョンに書き換えてください。
リスト 316 コマンド
vi save.sh
リスト 317 下記のコードをコピー&ペーストし、バージョンを書き換えます
#!/bin/bash

ITA_VERSION=$1
declare -A PF_VERSION=(
  ["x.x.x"]="x.x.x"
)
if [ ! -d $1 ]; then
  mkdir $ITA_VERSION
fi

readarray -t image_list < "./image.list"
for image in ${image_list[@]}
do
  image_fullname=$(echo ${image} | sed -e "s/#__ITA_VERSION__#/${ITA_VERSION}/" -e "s/#__PF_VERSION__#/${PF_VERSION[$ITA_VERSION]}/")
  image_name=$(basename ${image_fullname} | sed -e "s/:/-/")
  if [ ! -e ${ITA_VERSION}/${image_name}.tar.gz ]; then
    echo $image_fullname $image_name
    docker pull ${image_fullname}
    if [ $? -eq 0 ]; then
      docker save ${image_fullname} | gzip -c > ${ITA_VERSION}/${image_name}.tar.gz
    fi
  fi
done
リスト 318 コマンド
vi image.list
リスト 319 下記のコードをコピー&ペーストする
docker.io/mariadb:10.9.8
docker.io/mariadb:10.11.4
docker.io/gitlab/gitlab-ce:15.11.13-ce.0
docker.io/mongo:6.0.7
docker.io/exastro/keycloak:#__PF_VERSION__#
docker.io/exastro/exastro-platform-auth:#__PF_VERSION__#
docker.io/exastro/exastro-platform-web:#__PF_VERSION__#
docker.io/exastro/exastro-platform-api:#__PF_VERSION__#
docker.io/exastro/exastro-platform-job:#__PF_VERSION__#
docker.io/exastro/exastro-platform-migration:#__PF_VERSION__#
docker.io/exastro/exastro-platform-migration:#__PF_VERSION__#
docker.io/exastro/exastro-it-automation-api-organization:#__ITA_VERSION__#
docker.io/exastro/exastro-it-automation-api-admin:#__ITA_VERSION__#
docker.io/exastro/exastro-it-automation-api-oase-receiver:#__ITA_VERSION__#
docker.io/exastro/exastro-it-automation-web-server:#__ITA_VERSION__#
docker.io/exastro/exastro-it-automation-by-ansible-agent:#__ITA_VERSION__#
docker.io/exastro/exastro-it-automation-by-ansible-execute:#__ITA_VERSION__#
docker.io/exastro/exastro-it-automation-by-ansible-execute-onpremises:#__ITA_VERSION__#
docker.io/exastro/exastro-it-automation-by-ansible-legacy-role-vars-listup:#__ITA_VERSION__#
docker.io/exastro/exastro-it-automation-by-ansible-legacy-vars-listup:#__ITA_VERSION__#
docker.io/exastro/exastro-it-automation-by-ansible-pioneer-vars-listup:#__ITA_VERSION__#
docker.io/exastro/exastro-it-automation-by-ansible-towermaster-sync:#__ITA_VERSION__#
docker.io/exastro/exastro-it-automation-by-collector:#__ITA_VERSION__#
docker.io/exastro/exastro-it-automation-by-conductor-synchronize:#__ITA_VERSION__#
docker.io/exastro/exastro-it-automation-by-conductor-regularly:#__ITA_VERSION__#
docker.io/exastro/exastro-it-automation-by-menu-create:#__ITA_VERSION__#
docker.io/exastro/exastro-it-automation-by-menu-export-import:#__ITA_VERSION__#
docker.io/exastro/exastro-it-automation-by-excel-export-import:#__ITA_VERSION__#
docker.io/exastro/exastro-it-automation-by-terraform-cloud-ep-execute:#__ITA_VERSION__#
docker.io/exastro/exastro-it-automation-by-terraform-cloud-ep-vars-listup:#__ITA_VERSION__#
docker.io/exastro/exastro-it-automation-by-terraform-cli-execute:#__ITA_VERSION__#
docker.io/exastro/exastro-it-automation-by-terraform-cli-vars-listup:#__ITA_VERSION__#
docker.io/exastro/exastro-it-automation-by-hostgroup-split:#__ITA_VERSION__#
docker.io/exastro/exastro-it-automation-by-cicd-for-iac:#__ITA_VERSION__#
docker.io/exastro/exastro-it-automation-by-oase-conclusion:#__ITA_VERSION__#
docker.io/exastro/exastro-it-automation-by-execinstance-dataautoclean:#__ITA_VERSION__#
docker.io/exastro/exastro-it-automation-by-file-autoclean:#__ITA_VERSION__#
docker.io/exastro/exastro-it-automation-migration:#__ITA_VERSION__#
docker.io/exastro/exastro-it-automation-by-ansible-agent:#__ITA_VERSION__#

ユーザがグループに追加されていない場合、パーミッションエラーとなることがあります。 事前に追加作業をしている場合は、ここでの実施は不要です。

リスト 320 コマンド
cat /etc/group | grep docker
#ユーザーがグループに追加されていない場合は以下を実行します
sudo usermod -aG docker ${USER}
cat /etc/group | grep docker
#ユーザーがグループに追加されていることを確認し、サーバーを再起動します
sudo reboot

オンライン環境に接続後、シェルスクリプトを実行しコンテナイメージをダウンロードします。 引数にはITAのバージョンを指定します。 完了するまでに数十分程度の時間がかかります。(通信環境やサーバースペックによって状況は異なります。)

リスト 321 コマンド
sudo systemctl start docker
sudo chmod a+x save.sh
sh ./save.sh x.x.x

②RPMパッケージのダウンロード

パッケージをダウンロードします。
ダウンロード先ディレクトリを/tmp/docker-repo、インストール先ディレクトリを/tmp/docker-installrootとした例です。
リスト 323 コマンド
#リポジトリを追加します
sudo dnf config-manager --add-repo=https://download.docker.com/linux/centos/docker-ce.repo
#現在のOSのバージョンを確認します
cat /etc/os-release
#--releasever=x.xは上記で得られたバージョンを指定します
sudo dnf install -y --downloadonly --downloaddir=/tmp/docker-repo --installroot=/tmp/docker-installroot --releasever=x.x docker-ce docker-ce-cli containerd.io git container-selinux
createrepoをインストールします。
リスト 324 コマンド
sudo dnf install -y createrepo
ローカルリポジトリを作成します。
オフライン環境ではインターネット上のリポジトリサーバーを参照できないため、dnfによるパッケージのインストールができません。
ローカルリポジトリにパッケージを追加することで、dnfによるパッケージインストールが可能となります。
リスト 325 コマンド
sudo createrepo /tmp/docker-repo

③docker-composeリソースのダウンロード

docker-compose-linux-x86_64 をダウンロードします。
バージョンはリンク先を参照し、必要に応じて書き換えます。
以下はバージョンを2.28.0とした例です。
リスト 329 コマンド
curl -LO https://github.com/docker/compose/releases/download/v2.28.0/docker-compose-linux-x86_64

④Exastroリソースのダウンロード

docker-compose版Exastroのリソースをダウンロードします。
以下は/tmpディレクトリにダウンロードした例です。
リスト 330 コマンド
cd /tmp
curl -OL https://github.com/exastro-suite/exastro-docker-compose/archive/main.tar.gz

資材の転送

オンライン環境で収集した資材をFTP、SCP、SFTP、記憶媒体等でオフライン環境に転送します。
容量が大きい場合は必要に応じて圧縮してください。
転送する資材と配置先は以下のとおりです。
  • コンテナイメージ:任意のディレクトリ

  • RPMパッケージ:/tmpの直下

  • Exastroリソース:一般ユーザーのホームディレクトリ直下

  • docker-compose-linux-x86_64:/usr/local/bin

オフライン環境(インターネットに接続できない環境)での作業

オンライン環境での作業完了後、オフライン環境にて下記の手順を実施します。

⑤RPMパッケージのインストール

ローカルリポジトリの設定ファイルを作成します。
リスト 331 コマンド
sudo touch /etc/yum.repos.d/docker-repo.repo
作成した設定ファイルに下記の情報を記載します。(※file: の後ろのスラッシュは3つ)
リスト 332 コマンド
sudo vi /etc/yum.repos.d/docker-repo.repo

[docker-repo]
name=AlmaLinux-$releaserver - docker
baseurl=file:///tmp/docker-repo
enabled=1
gpgcheck=0
gpgkey=file:///etc/pki/rpm-gpg/RPM-GPG-KEY-AlmaLinux
パッケージをインストールします。
リスト 333 コマンド
sudo dnf -y --disablerepo=\* --enablerepo=docker-repo install docker-ce docker-ce-cli containerd.io git container-selinux
エラーメッセージが表示された場合は、表示されているmoduleを検索し全てインストールします。
リスト 334 メッセージ例
No available modular metadata for modular package 'perl-Mozilla-CA-20160104-7.module_el8.5.0+2812+ed912d05.noarch', it cannot be installed on the system
No available modular metadata for modular package 'perl-Net-SSLeay-1.88-2.module_el8.6.0+2811+fe6c84b0.x86_64', it cannot be installed on the system
Error: No available modular metadata for modular package
リスト 335 表示されたmoduleを確認し、一度に全てインストールします
#対象がperl-Mozilla-CA 及び perl-Net-SSLeayだった場合
cd /tmp/docker-repo
ls -l | grep -E "perl-Mozilla-CA|perl-Net-SSLeay"
sudo dnf -y --disablerepo=\* --enablerepo=docker-repo perl-Mozilla-CA-20160104-7.module_el8.5.0+2812+ed912d05.noarch.rmp perl-Net-SSLeay-1.88-2.module_el8.6.0+2811+fe6c84b0.x86_64.rpm
パッケージのインストールを再度実行します。
リスト 336 コマンド
sudo dnf -y --disablerepo=\* --enablerepo=docker-repo install docker-ce docker-ce-cli containerd.io git container-selinux
ユーザをdockerグループに追加します。
リスト 337 コマンド
sudo systemctl enable --now docker
cat /etc/group | grep docker
sudo usermod -aG docker ${USER}
#ユーザ名が表示されることを確認します。
cat /etc/group | grep docker
sudo  reboot
#再度オフライン環境に接続します。

⑥コンテナイメージのアップロード

コンテナイメージをアップロードするシェルスクリプトとコンテナイメージのリストを、25GB以上空き容量がある領域に作成します。
これら2つはオンライン環境から持ち込んだコンテナイメージと同じディレクトリに作成する必要があります。なお、image.listはオンライン環境で作成したものと記載内容は同じです。
また、load.shの「["x.x.x"]="x.x.x"」にはsave.shに記載したバージョンと同じ値を記載します。
リスト 341 コマンド
vi load.sh
リスト 342 下記のコードをコピー&ペーストし、バージョンを書き換えます
ITA_VERSION=$1
declare -A PF_VERSION=(
  ["x.x.x"]="x.x.x"
)

readarray -t image_list < "./image.list"
for image in ${image_list[@]}
do
  image_fullname=$(echo ${image} | sed -e "s/#__ITA_VERSION__#/${ITA_VERSION}/" -e "s/#__PF_VERSION__#/${PF_VERSION[$ITA_VERSION]}/")
  image_name=$(basename ${image_fullname} | sed -e "s/:/-/")
  docker load < ${ITA_VERSION}/${image_name}.tar.gz
done

wait
リスト 343 コマンド
vi image.list
リスト 344 下記のコードをコピー&ペーストする
docker.io/mariadb:10.9.8
docker.io/mariadb:10.11.4
docker.io/gitlab/gitlab-ce:15.11.13-ce.0
docker.io/mongo:6.0.7
docker.io/exastro/keycloak:#__PF_VERSION__#
docker.io/exastro/exastro-platform-auth:#__PF_VERSION__#
docker.io/exastro/exastro-platform-web:#__PF_VERSION__#
docker.io/exastro/exastro-platform-api:#__PF_VERSION__#
docker.io/exastro/exastro-platform-job:#__PF_VERSION__#
docker.io/exastro/exastro-platform-migration:#__PF_VERSION__#
docker.io/exastro/exastro-platform-migration:#__PF_VERSION__#
docker.io/exastro/exastro-it-automation-api-organization:#__ITA_VERSION__#
docker.io/exastro/exastro-it-automation-api-admin:#__ITA_VERSION__#
docker.io/exastro/exastro-it-automation-api-oase-receiver:#__ITA_VERSION__#
docker.io/exastro/exastro-it-automation-web-server:#__ITA_VERSION__#
docker.io/exastro/exastro-it-automation-by-ansible-agent:#__ITA_VERSION__#
docker.io/exastro/exastro-it-automation-by-ansible-execute:#__ITA_VERSION__#
docker.io/exastro/exastro-it-automation-by-ansible-execute-onpremises:#__ITA_VERSION__#
docker.io/exastro/exastro-it-automation-by-ansible-legacy-role-vars-listup:#__ITA_VERSION__#
docker.io/exastro/exastro-it-automation-by-ansible-legacy-vars-listup:#__ITA_VERSION__#
docker.io/exastro/exastro-it-automation-by-ansible-pioneer-vars-listup:#__ITA_VERSION__#
docker.io/exastro/exastro-it-automation-by-ansible-towermaster-sync:#__ITA_VERSION__#
docker.io/exastro/exastro-it-automation-by-collector:#__ITA_VERSION__#
docker.io/exastro/exastro-it-automation-by-conductor-synchronize:#__ITA_VERSION__#
docker.io/exastro/exastro-it-automation-by-conductor-regularly:#__ITA_VERSION__#
docker.io/exastro/exastro-it-automation-by-menu-create:#__ITA_VERSION__#
docker.io/exastro/exastro-it-automation-by-menu-export-import:#__ITA_VERSION__#
docker.io/exastro/exastro-it-automation-by-excel-export-import:#__ITA_VERSION__#
docker.io/exastro/exastro-it-automation-by-terraform-cloud-ep-execute:#__ITA_VERSION__#
docker.io/exastro/exastro-it-automation-by-terraform-cloud-ep-vars-listup:#__ITA_VERSION__#
docker.io/exastro/exastro-it-automation-by-terraform-cli-execute:#__ITA_VERSION__#
docker.io/exastro/exastro-it-automation-by-terraform-cli-vars-listup:#__ITA_VERSION__#
docker.io/exastro/exastro-it-automation-by-hostgroup-split:#__ITA_VERSION__#
docker.io/exastro/exastro-it-automation-by-cicd-for-iac:#__ITA_VERSION__#
docker.io/exastro/exastro-it-automation-by-oase-conclusion:#__ITA_VERSION__#
docker.io/exastro/exastro-it-automation-by-execinstance-dataautoclean:#__ITA_VERSION__#
docker.io/exastro/exastro-it-automation-by-file-autoclean:#__ITA_VERSION__#
docker.io/exastro/exastro-it-automation-migration:#__ITA_VERSION__#
docker.io/exastro/exastro-it-automation-by-ansible-agent:#__ITA_VERSION__#
コンテナイメージを実行します。 引数にはsave.sh実行時に指定したITAのバージョンを指定します。
リスト 345 コマンド
sudo chmod a+x load.sh
sh ./load.sh x.x.x

⑦docker-composeリソースのインストール

/usr/local/binに配置したdocker-compose-linux-x86_64に、必要なパーミッションを付与します。
リスト 347 コマンド
cd /usr/local/bin
sudo mv docker-compose-linux-x86_64 docker-compose
sudo chmod a+x /usr/local/bin/docker-compose
sudo ln -s /usr/local/bin/docker-compose /usr/bin/docker-compose

⑧Exastroリソースのインストール

docker-compose版Exastroのリソースを一般ユーザーのホームディレクトリ直下に展開し、ディレクトリ名をexastro-docker-composeに変更します。
リスト 348 コマンド
tar -zxvf main.tar.gz
sudo mv exastro-docker-compose-main exastro-docker-compose
SELinuxの動作モードをSELINUX=permissiveに書き替えます。
リスト 349 コマンド
1sudo vi /etc/selinux/config
リスト 350 /etc/selinux/config記載例
# This file controls the state of SELinux on the system.
# SELINUX= can take one of these three values:
#     enforcing - SELinux security policy is enforced.
#     permissive - SELinux prints warnings instead of enforcing.
#     disabled - No SELinux policy is loaded.
# See also:
# https://docs.fedoraproject.org/en-US/quick-docs/getting-started-with-selinux/#getting-started-with-selinux-selinux-states-and-modes
#
# NOTE: In earlier Fedora kernel builds, SELINUX=disabled would also
# fully disable SELinux during boot. If you need a system with SELinux
# fully disabled instead of SELinux running with no policy loaded, you
# need to pass selinux=0 to the kernel command line. You can use grubby
# to persistently set the bootloader to boot with selinux=0:
#
#    grubby --update-kernel ALL --args selinux=0
#
# To revert back to SELinux enabled:
#
#    grubby --update-kernel ALL --remove-args selinux
#
SELINUX=permissive
# SELINUXTYPE= can take one of these three values:
#     targeted - Targeted processes are protected,
#     minimum - Modification of targeted policy. Only selected processes are protected.
#     mls - Multi Level Security protection.
SELINUXTYPE=targeted
リスト 351 コマンド
sudo reboot
#再度オフライン環境に接続します。
ここで使用するsetup.shはExastro on Docker Compose - Onlineで使用しているものと共通です。リポジトリの設定をコメントアウトするため、下記を実施します。
リスト 352 コマンド
sed -i 's/sudo dnf config-manager/#sudo dnf config-manager/' setup.sh
Exastro ServiceのパッケージとExastro source fileのインストールを行います。
リスト 353 コマンド
cd ~/exastro-docker-compose && sh ./setup.sh install
必要なパッケージなどのインストールが完了すると下記のように対話形式で設定値を投入することが可能です。
詳細な設定を編集する場合は、n もしくは no と入力し、以降の処理をスキップします。
そのまま Exastro システムのコンテナ群を起動する場合は、y もしくは yes と入力します。
Exastro システムのデプロイには数分~数十分程度の時間が掛かります。(通信環境やサーバースペックによって状況は異なります。)
リスト 354 OASE コンテナデプロイ要否の確認
Deploy OASE container ? (y/n) [default: y]:
リスト 355 Gitlab コンテナデプロイ要否の確認
Deploy Gitlab containser? (y/n) [default: n]:
リスト 356 パスワードとトークンの自動作成の確認
Generate all password and token automatically? (y/n) [default: y]:
リスト 357 Exastro サービスのURL
#ポート番号は、OSがRed Hat Enterprise Linuxの場合は30080、それ以外は80を指定してください。
Input the Exastro service URL?  [default: http://127.0.0.1:30080]: http://ita.example.com:30080
リスト 358 Exastro 管理用サービスのURL
#ポート番号は、OSがRed Hat Enterprise Linuxの場合は30081、それ以外は81を指定してください。
Input the Exastro management URL?       [default: http://127.0.0.1:30081]: http://ita.example.com:30081
リスト 359 Gitlab コンテナのURL(Gitlab コンテナをデプロイする場合は入力が必要です。)
#ポート番号は40080を指定してください。
Input the external URL of Gitlab container  [default: (nothing)]:
リスト 360 設定ファイルの生成の確認
System parametes are bellow.

System administrator password:    ********
Database password:                ********
OASE deployment                   true
MongoDB password                  ********
Service URL:                      http://ita.example.com:30080
Manegement URL:                   http://ita.example.com:30081
Docker GID:                       985
Docker Socket path:               /var/run/docker.sock
GitLab deployment:                false

Generate .env file with these settings? (y/n) [default: n]
サーバーを再起動します。
リスト 361 コマンド
sudo reboot
リスト 362 コマンド
cd ~/exastro-docker-compose && sh ./setup.sh install
リスト 363 .env再作成の確認
#何も入力せずにEnterを押下します。
Regenerate .env file? (y/n) [default: n]:
リスト 364 Exastroコンテナのデプロイ確認
#yを入力します。
Deploy Exastro containers now? (y/n) [default: n]:
コンテナのSTATUSがUPになっていることを確認します。
リスト 365 コマンド
docker ps

ログイン

ログインに使用するユーザ名とパスワードの確認方法です。
リスト 382 コマンド
1cd ~/exastro-docker-compose
2cat .env
リスト 383 ログイン情報
1### Initial account information for creating system administrators
2#### Specify the username and password
3# SYSTEM_ADMIN=<ユーザー名>
4SYSTEM_ADMIN_PASSWORD=<パスワード>

オーガナイゼーションの作成

再起動後に再度ログインをしたら、オーガナイゼーションの作成を行います。
オーガナイゼーションの詳細については、 Organization (オーガナイゼーション) を参照してください。

ワークスペースの作成

作成したオーガナイゼーションにログインをしたら、ワークスペースを作成する必要があります。
ワークスペースの作成については、Workspace (ワークスペース) を参照してください。